音楽君のブログ

西洋音楽に関係のある語句紹介をしています。

音楽のしくみ(多調性)

多調性

楽曲の旋律や和声を書くさいに、異なる複数の調を同時にもちいること。そのうちとくに、2つの調を同時にもちいる場合は復調性とよばれる。20世紀前半の音楽に数多くみられ、調整と無調の中間的な現象ともとらえられる。

豆知識 基本的に1つの調による構造をもつ音楽において、音色的な彩りとして他の調が重ねられると、同様に多調現象が生じるが、これは本質的な多調性ではない。

代表的な例

ペトルーシュカ調・・・I.ストラヴィンスキー:《ペトルーシュカからの3楽章》で使われる。ハ長調嬰ヘ長調の主和音をぶつけたもの。

 

参考文献

久保田慶一 他 『音楽用語の基礎知識――これから学ぶ人のための最重要キーワード100』 東京:アルテスパブリッシング。