音楽君のブログ

西洋音楽に関係のある語句紹介をしています。

2021-01-01から1年間の記事一覧

日本の音楽(歌舞伎)

歌舞伎 江戸時代の庶民の間で生まれ発展した総合舞台芸術。のちに「かぶき」に歌(音楽)・舞(舞踊)・伎(演技)の字をあてた。 歴史 歌舞伎のもっとも古い記録は、1603年、出雲の阿国による「かぶき踊り」で、その大当たりを契機として遊女歌舞伎が流行し…

音楽のしくみ(多調性)

多調性 楽曲の旋律や和声を書くさいに、異なる複数の調を同時にもちいること。そのうちとくに、2つの調を同時にもちいる場合は復調性とよばれる。20世紀前半の音楽に数多くみられ、調整と無調の中間的な現象ともとらえられる。 豆知識 基本的に1つの調に…

音楽のしくみ(日本音楽の理論)

日本音楽にとっての理論 音楽を分析的・理論的にとらえようとする視点は、日本音楽の歴史においてあまり一般的でなかった。また律呂という語が主として雅楽において、また序破急という語が主として能楽においてもちいられたが、それぞれの種目のなかでもちい…

音楽分析(修辞学的分析)

修辞学 読者や聴衆に感動をあたえるために、もっとも有効に表現する方法を研究する学問。 ルネサンスの音楽理論家は、楽曲の形式や音楽技法を説明する音楽独自の用語が当時存在しなかったために、修辞学をもちいて音楽理論を構築しようと試みた。 修辞学的分…

音楽のしくみ(リズム)

リズム 音(音符)と沈黙(休符)の長短(場合によっては強弱も)の継時的な配列によってかたちづくられる音型のことである。 豆知識 一般的には、旋律・和声・リズムが「音楽の3要素」であるなどといわれているが、旋律や和声にはそれぞれ音や和音の継時的…

音楽のしくみ(拍・拍節・拍子)

拍 音楽のなかで一定の時間間隔で潜在的に刻まれるもので、その音楽の時間経過にかかわる現象(リズムなど)を律する基本単位となるものをさす。 拍節 連続して刻まれる拍が、一定の周期で心理的な強弱のパターンをもつこと 拍子 拍節による音楽を書くさいに…

楽器(電子楽器)

定義 電子回路によって発音する楽器を総称して電子楽器という。エレクトリック(エレキ)・ギターなどのように、伝統的な楽器と同じ発音原理で出した音を電気式のピックアップで拾い、アンプやスピーカーで拡大するしくみのものとは電気楽器とよび、電気楽器…

音楽分析(シェンカー分析)

定義 20世紀の音楽理論家H.シェンカーが考案した楽曲分析の方法で、その後彼の弟子たちがこの分析方法を体系化したもの。弟子たちの分析は「シェンカーふう分析」とよばれて、シェンカー自身の分析と区別される場合もある。 簡単な解説 シェンカーは作品…

音楽の演奏形態(鍵盤音楽)

定義 パイプオルガン、クラヴィコード、チェンバロ、ピアノ(フォルテピアノ)などの鍵盤音楽によって演奏される音楽。 歴史 ルネサンス時代から声部ごとに別々に記譜されていた多声声楽曲が、鍵盤楽器用の2段譜表やリュートのタブラチュアに書きなおされた…

音楽の演奏形態(室内楽)

定義 独奏楽器からなる小編成の器楽合奏。編成は2楽器(重奏)から9楽器(重奏)までが一般的で、ピアノ三重奏や弦楽四重奏などがある。これ以上大きな編成は、室内オーケストラとよばれる。 歴史 ルネサンス時代以降、王族貴族や都市の富裕層の人々が、宮…

音楽の演奏形態(オーケストラ)

オーケストラ 定義 オーケストラとは弦楽器、管楽器、打楽器から構成されている演奏媒体 語源 古代ギリシア演劇の舞台と客席の間にある半円形の場所を意味するギリシア語の「オルケズトラ(踊る場所)」に由来する 歴史 バロック時代にオペラが誕生したこと…